ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いは抽出方法が液体か固体であるか

車やバイクのボディに施工するガラスコーティングとセラミックコーティングの違いは何かと言われると珪素を配合した液体を主原料にした成分が入っているのがガラスコーティングで粉末や固体といった無機固体材料を配合しているコーティング剤はセラミックコーティング剤になります。

ですが、両者ともに共通している主原料がありその主原料が珪素となります。

この珪素の入った液体を急速に冷やして固形化した結晶をガラスと呼びガラスコーティング剤になります。一方、珪素を液体化させず粉末等の無機固体材料をセラミックと呼びセラミックコーティング剤になります。

どちらも最初の主原料は同じですが抽出する方法により強度の違う物質となり、強固なコーティング剤になります。
では、次に施工の難しさを説明します。従来のガラスコーティング剤にはセルロース等の成分をガラスコーティング剤が定着するためのつなぎとして入れています。これはセルロースが酸に強い抵抗を持っているために酸性雨などの雨に強いとされておりコーティング剤の効果が落ちにくいとされていました。
ですが、コーティング自体の定着効果が低く傷を消す効果もあまり高くありませんでした。
そこに現れたのがセラミックコーティングです。セラミックコーティングは従来のコーティングとは違い施工が難しく手間もかかるコーティングです。
一番の違いはガラスコーティング剤とは違い定着剤を塗布後セラミックコーティング剤を車に塗布します。さらにその上から、再度トップコートでセラミックコーティングが滑り落ちないようコーティングを施します。
ガラスコーティングの皮膜と違い傷を埋める効果の高いセラミックの粉末を使用することにより高い傷消し効果があります。
また、ガラスコーティングの珪素の結晶はボディに定着しにくく定期的にメンテナンスをして再度、ガラスコーティング剤を吹き付ける必要がありますが、セラミックコーティング剤は定着剤を使用して車のボディにセラミックコーティング剤が定着しており、その上からトップコートでコーティングすることによりコーティング効果が長続きするようになっています。
ガラスコーティングには市販品でも簡単に施工するものが多くありますがセラミックコーティングはボディの状態をよくする必要があり、ボディの表面を磨き上げる必要があります。
ですので熟練した技術を持つ施工業者の方たちにしかセラミックコーティングを施工することはできません。
また、定着剤を使用するためにボディに埃や汚れがあってはコーティング剤が定着しないため一般の洗車程度では不十分であり専門の技術を持つ人達にしか出来ない作業です。
また、ハードコート剤を乾燥させるための乾燥機等の機械も必要であり、普通のガラスコーティング剤のように簡単にコーティングできる物ではありません。

ですので、セラミックコーティングを車に施工するのであれば専門の技術を持つ施工業者に任せるのが妥当かと思います。